真夏の夜の夢
A Midsummer Night's Dream

Ein Sommernachttraum


原作:ウィリアム・シェイクスピア

世界初演
1977年7月10日 ハンブルク ハンブルク・バレエ


音楽(音楽詳細)
F.メンデルスゾーン、G.リゲッティ
伝統的なオルゴール音楽


振付・ステイジング
ジョンノ・イマイヤー

舞台美術・衣裳
ユルゲン・ローゼ

主な配役

ヒポリタ/ティターニア   ツァンドラ・ロドリゲス
シーシアス(テセウス)/オベロン   フランソワ・クラウス
フィロストラート/パック   ケヴィン・ヘイゲン
ハーミア   コリーン・スコット
ヘレナ   マリアンヌ・クルーズ
ライサンダー   イヴァン・リスカ
デメトリアス   タジュー・テューザー
ボトム   マックス・ミディネット


プロローグ

ヒポリタの部屋

ヒポリタとアテネの大公シーシアスの結婚式の前夜。
シーシアスの式部長官、フィロストレイトの指揮のもとで最後の準備が行われている。
ヒポリタの友人のヘレナとハーミアがヒポリタの結婚衣裳の最後の仕上げを手伝っている。
宮廷の会計官が役人のデメトリアスに伴われてヒポリタのもとにやって来て、
結婚式の宝石をヒポリタに差し出す。
デメトリアスはヘレナの前の婚約者で、今はハーミアの関心を得ようとしている、成功してはいないが。
ヘレナは今でもデメトリアスを愛している。
そこへ庭師のライサンダーがヒポリタの結婚式の花を持って登場する。
彼はハーミアを愛していて、彼もまたハーミアに愛されている。
彼はそっとハーミアに手紙を渡す。それには森のオリーヴの木の下で会って欲しいと書いてある。
ところがヘレナがそれを見つけて、それをデメトリアスに見せる。
機屋のボトムに率いられた職工たちがやって来て、
劇“ピラマスとシスビー”をヒポリタに奉げ、結婚式の披露宴で公演したいという。
シーシアスがヒポリタに会いにやって来る。
シーシアスはヒポリタに一輪の薔薇を持ってきたのだが、
宮廷の女性たちとチャラチャラしているのをヒポリタが目にする。
一人残されたヒポリタは、ライサンダーがハーミアにあてた恋文を見つけ読む。
ヒポリタは物思いに沈んで、シーシアスの薔薇を手にもったまま眠りに落ちる。
彼女は夢を見る・・・・。


第一幕

夜・・・森の中で  妖精たちの王国

妖精たち(fairies)の女王であるティターニアが小妖精たち(elves)の王のオベロンと言い争っている。
オベロンは怒ってパックに魔術的な力を持つ花(浮気草)を与える。
眠っているものの眼にそれを一振りすれば、
その人間は目覚めた時に最初に目にしたものに恋をするのだ。
オベロンがパックに命じたのはそれをティターニアに使うことだ。
森の中ではライサンダーとハーミアが出会う。
デメトリアスはハーミアを探している。そのデメトリアスをヘレナが追いかけている。
すべてをオベロンは目にする。

オベロンはヘレナを可哀想に思って、パックに浮気草をデメトリアスに使うように命じる。
そうすればデメトリアスは再びヘレナを愛するようになるだろう。

ライサンダーとハーミアは森の中で迷い、横になって眠る。
パックはデメトリアスとライサンダーを間違えてライサンダーの上で浮気草を一振りする。
ヘレナは偶然ライサンダーを起こし、彼はすぐに情熱的にヘレナに恋をする。
ライサンダーの自分への強い関心に混乱したヘレナは彼のもとを逃げ出す。
ハーミアも目覚めて、ライサンダーを探す。

ボトムとその一行は自分たちの劇の練習する場所を探して森にやって来る。
場所が見つかり、役が決められ、ボトムが練習の指揮をとる。
これをパックがじっと見ていて、彼はボトムの頭をロバの頭に変える。
これに驚いた職工たちは走って逃げる。

ティターニアとその従者たちは眠りに落ち、パックは彼女に浮気草を使う。
ボトムが偶々彼女を起こしたので、彼女は突然かれに対して熱情に駆られる。
今でもデメトリアスの関心がハーミアに向いていること見ていたオベロンは、
パックが間違いをしでかしたことに気付く。
オベロンはパックに、眠っているデメトリアスに浮気草を使うように命じる。
一方、ライサンダーに追いかけられているヘレナはデメトリアスに躓き、彼を目覚めさせる。
彼もまた、狂おしい程にヘレナに恋をする。
全くの混乱状態になる。
オベロンはパックにすべての関係を秩序正しいものにするように命じる。
小妖精たちは適切な組み合わせで恋人たちを眠らせ、もう一度全員に浮気草を一振りする


第二幕

夜明けの森

恋人たちは目覚め、ハーミアとライサンダー、へレナとデメトリアスが結ばれる。
職工たちはボトムを見つける。

ヒポリタの部屋

カウチの上で夢見ながら眠っているヒポリタを見ていたシーシアスは彼女を起こす。
愛が二人の間に生じる。
二組の恋人たちが結婚の許しをシーシアスに乞うべく登場する。
アテネの大公は彼らに祝福を与える。

シーシアス大公の宮殿での披露宴

結婚の披露宴が始まる。職工たちは劇“ピラマスとシスビー”を演じる。
結婚式の招待客が帰った後で、オベロンとティターニアは再び愛で結ばれる。

(以上はハンブルク・バレエ団のホームページに拠る。S)



音楽詳細

Overture, "A Midsummer Night's Dream": op. 21
Felix Mendelssohn Bartholdy

Volumina for Organ
Gyorgy Ligeti

Incidential Music for "A Midsummer Night's Dream" op. 61
Felix Mendelssohn Bartholdy

Barrel Organ Music

Overture, "Son and Stranger" (Die Heimkehr aus der Fremde), op. 89
Felix Mendelssohn Bartholdy

Barrel Organ Music

Etude No I for Organ "Harmonies" and Volumina for Organ
Gyorgy Ligeti

Overture, 'Ruy Blas': op. 95
Felix Mendelssohn Bartholdy

Continuum for Dulcimer and Etude No 2 for Organ, "Coulees"
Gyorgy Ligeti

Barrel Organ Music

Overture, "Calm Seas and Prosperous Voyage" op. 27
Felix Mendelssohn Bartholdy

Barrel Organ Music
with a selection from Verdi's "La Traviata"

Incidential music for Athalie: op. 74
Felix Mendelssohn Bartholdy

Music from "A Midsummer Night's Dream"
Felix Mendelssohn Bartholdy